1月2日と3日限定の2022年アップル初売り対象商品が発表された。次回のイベントで新作が発表される前に中国の工場に眠る在庫を買わせてしまおうという知恵だが、じつは私もまんまとアップルの思惑に乗せられてしまう一人だ。
普段は値下げしない強気のiPhoneやiPad、そしてMacパソコンが多少でも安く買えるのはありがたい。この記事では、2022アップル初売りの対象商品などの内容と、本当に今買うと得なのかどうかを中心に考察してみる。計算すると最小構成のMacbook Airなら約1割引きになることが分かった。ただし、アップルの初売りもスーパーマーケットの値引きシールと同じ原理なので、買うことが必ずしもすべてのユーザーに得になるとは限らない。
加えて注意したいのは、一律で同じ金額のギフトカードが付与される製品と、製品の金額によってギフトカードの金額が変わるものがあるということだ。高額の商品は24000円の還元だが、ほとんどは3000~9000円のギフトカードなので気を付けて購入を検討したい。
あなたが初売りセールを気にしている方なら、この記事は必ず役に立つはずだ。
2022アップル初売りの対象商品とお得度
定期的に開催される数少ないセールが初売りだが、来年は1月2日と3日限定でその機会が訪れる。
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初売りセールといっても販売価格が安くなるわけではなく、アップルギフトカードでの還元となるので、後日アプリや音楽やオンラインストレージの購入に充てることで使うことができる仕組みだ。
アップルでは6月と10月に開かれるイベントで新製品がお披露目となるが、特に6月の発表で入れ替わりが近づく製品が初売りの対象に含まれることが多い。それで、出たばかりでシステム構成によっては30万円以上する高額のM1 Max/M1Proを搭載したMacbook Proなどはセールの対象外だ。
つまり、アップルの初売りもスーパーマーケットの食品売り場の値引きシールと同じ発想ということだ。賞味期限が近くて売れ残りそうな商品には値引きシールが貼られるし、まだまだ定価で売れるモノは値下げしない。
詳しくは後述するが、iPhone SEは現在はSE2(第二世代)だが、来年A15を搭載した新モデルSE3が発表されるというリークもある。
さらに来年は、期待のM2チップを載せて10%ほど高速化された新Macbook2022が登場したり、Proモデルのタッチバーの衰退に伴って現在の13インチMacbook Proが廃止される可能性が濃厚で、今回も初売りセールは「売れなくなるモデル」の在庫整理になるだろうという、過去に書いた予想の通りになりそうだ。
(詳しくは下の記事を参考にされてください👇)
問題なのは、あと6か月待てば新しい機能を搭載した新作が出るのに、ギフトカードの還元にのせられて購入するのが妥当かどうかという所だろう。
それで、ギフトカードの還元率と、次の新型モデルでどれほどの性能アップとなるのかを予想して、お得なのかどうかが購入の決め手となる。
その前に、今回のアップル初売りの対象製品と還元額をまとめて見てみよう
2022アップル初売りの対象製品と割引率
初売りにはスマホのiPhoneやiPadまたMacbookだけでなく、アクセサリー類も含まれていて、購入する商品によって還元額が変わる。
そこで、対象商品と還元額から、実際の割引率を計算してみた。
iPhone12 iPhone12mini iPhone SEは6000円
アイフォンはすでに13が出ているし、来年はiPhone14が発表されるだろう。iPhone SEについても、2022年に第三世代となる新型のiPhoneSE3が登場するので、これも型落ちとなる。
今のうちに売ってしまいたいというアップル社の魂胆が見え見えなのだが、割引率が高ければそのたくらみに乗るのもいいかもしれない。
6000円のギフトカードで還元されるのだが、ストレージの容量を最小のまま延長保証もつけずに最安値で購入するとiPhone12は86800円~、miniなら69800円~となっている。iPhone SEであれば49800円~だが、どれもギフトカードは6000円分なので以下の計算となる。
(例)iPhone SEを64GBで追加保障なく49800円で購入し、6000円のギフトカードなら実質は約12%の値引き。
49800(円)×0.12(%)=5976(円)
iPhone SE 49800円=約12%引き
iPhone12 86800円=約7%引き
iPhone12mini 69800円=約8.5%引き
ということで、iPhoneを初売りで買う場合にはSEが最も割引率が高いことになる。それでも2割引きには届かないのだが…
また、ストレージの容量を大きくしたり、アップルケアプラスを付けたりすると購入金額が高くなるので割引も不利となる。
iPad Pro11インチと12.9インチは12,000円
iPadは一律12000円分のギフトカードでの還元となるので、安いモデルを購入する方が割引率は高くなる。それぞれを最小スペックで買うと割引率はこうだ。
iPad Pro11インチ 94,800円=約13%引き
iPad Pro12.9インチ 129,800円=約9.2%引き
iPadプロはM1チップを搭載しているので、2022年にM2が発表されて新しいモデルが登場すればやや見劣り感は否めなくなる。今の時点で1割引前後の値引きで買いたいかどうかがポイントだ。
Macbook Air・Macbook Pro13インチ・Mac mini・iMac27インチは24000円
こちらもM1チップ搭載モデルなので、来年には型落ちモデルとなる可能性が濃厚だ。12000~24000円のギフトカードが還元されるが、24000のギフトがもらえるのはiMac27インチのみだ。
割引率は以下のとおりだ。
Macbook Air(12000円) 115,280円=約10%引き
Macbook Pro13インチ(12000円) 148,280円=約8%引き
Mac mini(12000円) 79,800円=約15%引き
iMac27インチ(24000円) 213,800円=約11%引き
最もお得なのはMacミニで3割引き、次はMacbook Airで2割引きの計算となる。これはかなり購買意欲が刺激されるはずだ。
iMacだと新型の24インチではなく旧型のインテルチップのi5かi7モデルを選択することになり、大型のディスプレイが必須のユーザーには一考の価値があるかもしれない。
Air Pods第2第3世代・Pro・Maxは3000~9000円
16,800~67,980円なので、最も安いAir Pods第二世代は約17%引きになるし、高額のMaxは13%引きの計算となる。
Apple Watch 3とSEは6000円
新作の7は対象外なので購入金額は22,800~32,800円となり、ギフトカードの還元率は一律で6000円となっている。
Apple Watch3 22,800円=約26%引き
Apple Watch SE 32,800円=約18%引き
アップルウオッチの場合は計算すると2~3割引き近い。アップルウオッチ7のような大画面や新しい機能が必要なければ購入を考えるのも良いかもしれない。
その他にもApple Tvやアップルペンシルなどのアクセサリーも対象製品に含まれている。ギフトカードの金額からその製品を割ると割引率が計算できるので、狙っているものがあればぜひ試してみてほしい。
アクセサリー類などは頻繁に仕様が変わるものでもないので、少しでも還元があるなら買っておくのもいいだろう。
2022アップル初売りの還元率のまとめ
お得な製品から、あまりお得感のないものまで様々だが、現状のモデルに搭載された機能で十分という方は真剣に考えてもいいだろうと思うし、もう辛抱して新型の発表後に新機種を購入するのもいいだろう。
特に次のMacbook Airは磁石で充電できるマグセーフ機能と高速化されたM2チップが搭載される可能性が高く、かなり迷うところだ。
逆にMacbook Proはタッチバーが廃止される可能性が高いので、タッチバー機能がどうしても欲しい方には今のうちに手に入れておくことも検討するのもいいだろう。
(あくまでも可能性ではあるのですが)
さて、iPhoneにiPadにMacbook。割引額を考えて今のうちに買ってしまうのか、もしくは次のモデルの発表まで待つことにするか…
あなたはどうする?!
ポリフェノール
※この記事の内容はあくまでも今後の新作発表の予想であり、確定ではありません。購入を検討される際にはアップル公式ページから還元額などを改めてご確認の上、慎重に自己責任にてお願いいたします。