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ポリフェノールの雑記ブログ🖋

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iPad版のFinal Cut Proは優秀?月額700円から見えるアップルの思惑とメリットとMAC版との違い

iPad版のファイナルカットプロのメリットとデメリット

iPad版の動画編集アプリ「Final Cut Pro」が発表!

 長らく動画編集アプリとして愛されてきたMAC版のFinal Cut ProのiPad版が発売された。映画製作にさえ対応する高度な動画編集も可能なアプリのiPad版だが、やはりメリットとデメリットが存在する。MAC版では買い切りアプリなのにiPad版では月額700円か年額7000円を支払うスタイルなのはなぜか?iPadの特性と動画編集の作業環境を考えると、Apple側の意図が見えてくる。

iPad版Final cut Proの利用料

 はじめの1ヶ月は無料トライアルとなっているので費用の心配はないが、その後は毎月700円、もしくは年額7000円を支払うかの選択となる。年間利用するなら、毎月600円ほどの使用料となる計算だ。

www.apple.com

MAC版とiPad版のFinal cut Proの利用料の違い

 MAC版のファイナルカットプロは去年の円安から値上げされて、現在は45,000円の買い切りとなっている(値上げ前は36,800円だったので8,200円高くなった)。円安が元に戻っても価格を戻さないのは、さすがAppleといったところ…。

 それで、Final cut Proを単純に費用面で比較すると、iPad版を年額で支払うなら約6年半で買い切りのMAC版と同じ金額を支払うこととなる計算だ。

 両者には同じ機能もたくさんあるが、iPad版は全く新しいインターフェイスでデザインされている。つまりはタッチパネルでの操作に特化した別物ということ。

Final cut Proが使えるiPad

 ちなみに、iPad版Final cut Proが使えるのは、M1かM2チップを搭載したiPadに限られる。

つまりOS16.4以降の

iPad Pro 12.9(M1.M2搭載の第5、第6世代)

iPad Pro 12.9(M1.M2搭載の第3、第4世代)

iPad Pro 12.9 第5世代

ということになる。

 

 考えてみてほしい。薄型のタブレット端末の中に、ちょっと前のMacBook Proを凌駕するM1やM2チップを搭載した化け物のような高性能iPadが登場したものの、そのスペックを十分に活かせるアプリは無いに等しいと言っても過言ではなかった。

M1やM2チップ搭載のiPad Proを買って損?!

 ここでやっとFinal cut ProのiPad版が登場して、高速処理をしてもほとんど発熱しないアップルシリコンを活かしたアプリが利用できることになった。

 逆に言うと、ほとんどのユーザーはM1やM2チップの性能を活かしていなかったので、損をしていたとも表現できるだろう。はっきり言ってしまうと、普通の無印iPadでも一般のユーザーが使うには十分すぎる性能を持っている。安いiPadでも、通常のアプリなら複数を同時に使おうが重い作業をさせようが落ちることはない。なのでここだけの話、今までは特殊なクリエイターを除けば、あえて高性能iPadを買うメリットが無かったというわけだ。

 これを車に例えるなら、高速道路を使うことがないのに、高性能のスポーツカーに乗るようなものだ。自己満足のためと言うなら、もちろんそれでいいが…。

 

MAC版とiPad版のFinal cut Proの違い

iPad版Final cut Proのメリット

 MAC版とiPad版のFinal cut Proを比較すると、作業方法は違うとしても性能面ではあまり遜色はないと思う。今後、さまざまなレビューが出てくるとともにバグ修正もされるとは思うが、アップルが威信ををかけて開発したアプリなのでまず大丈夫だろう。しかも、M1M2チップを載せているiPadでの使用が大前提なので、処理速度などのスペックに遠慮する必要もない。

 MAC版との互換性もあるので、途中までをiPad版で作り、残りをMACで仕上げるという操作も可能なようだ。

 iPad版の最大のメリットは、iPadという薄型タブレットで映画レベルの動画の編集と出力が可能になったことだと思う。外出先での編集や、MacBookが重いと感じるユーザーでも気軽に利用できるようになった。現に、アップルのサイトでは芝生の上で編集作業をしている写真が掲載されているので、これは大きなセールスポイントだといえる。またアップルペンシルでも細かな作業もできるので、MACパソコンが置けないような、かなり狭い卓上でも動画編集が可能だ。

 加えて、iPadに付いているカメラで撮影しながら編集できるのも嬉しいところ。モデルにもよるが、広角12MPカメラ&超広角10MPカメラ、2倍の光学ズームで4K動画を撮影して、そのまま編集することもできるというわけだ。この特典のメリットは大きい。(iPad Airは光学ズームなし)。アップルのページのキャッチコピーでは「プロの編集スタジオを撮影に連れていこう」と紹介されている。

 開発側も、iPadのカメラを最大限に活かすことを大きな武器としたようだ。

 

iPad版のFinal cut Proのデメリット

 ただ、ちょっと水をさすようだが、デメリットもある。外出先でのiPadでの動画編集は日光が当たったりして、光の加減が室内とは異なるので、実際の操作には注意が必要となる。

 あなたも屋外でiPadやiPhoneの動画を見たとき、オートにしていないと、かなり明るさのレベルを上げなくては見られたものではなく、逆に帰宅してからは明るすぎと感じた経験があるのではないだろうか。

 写真編集も同じだが、屋外で動画編集をすると微妙な色具合や明るさなどを統一するのが難しい。外では屋内と比べると周囲が明るすぎるので、制作する動画も明るくなってしまう。それを室内で改めて見ると、眩しく感じられることだろう。

 動画というものは、基本的に屋内で鑑賞することが多いし、場面によって色や明るさがバラバラだと見ていると疲れる動画になってしまう。

 なので、動画編集は自分の勉強部屋のような、いつも同じ明るさの屋内でするのが望ましいというわけだ。

 もう一つのデメリットはストレージの問題。例えば、M1チップ搭載のなかで最も安いiPad Airだと、記憶容量であるストレージが64GBと256GBから選べるが、金額の差は25,000円ほどだ。動画編集を視野に入れている方は大きめのストレージを選択されると思う。でも、256GBという容量は動画編集のために撮りためた動画を置いておくにはちょっと小さい。

 また、本格的に動画編集をするなら、少しでもディスプレイは大きい方が有利だ。なので12.9インチのiPad Proを選びたくなるが、ストレージ256GBで188,000円〜だし、512GBだと228,000円〜ということになる。今の時点でM2チップ搭載のMacBook Pro13インチ(メモリ8GB,ストレージ512GB)が206,800円なので、同じストレージのMacBook Proのほうが安いことになる。

 iPad Proで動画編集をすると、純正の外付けキーボードやマジックマウス(或いはトラックパッド)も欲しくなるだろう。そうなると本体の金額に加え、更に3万円以上は積まなければならない。MacBookなら1台で完結するので経済的だ。

 大きめのストレージモデルを選ぶとMacより高くなるし、容量が小さめだとすぐ動画の素材でいっぱいになる。クラウドのオンラインストレージを利用したり、外付けのSSDなどを持ち歩くとしても読み込みや書き出しに時間がかかる。これはじれったく感じるユーザーも出てくることだろう。

iPad版のFinal cut Proが買い切りでない理由

 以上のメリットとデメリットを考えると、iPad版のFinal cut Proは「いつもiPadにインストールしておいて愛用する」という使い方ではなく。あるプロジェクトのために期間限定で数カ月間使う、などの利用を念頭に発売されていると思う。

 また、実際にしばらく使ってみて、MAC版のほうが自分に合っていると感じてPCでの作業に戻るユーザーも多く出ることを想定していると思う。

 その場合、買い切りアプリだと不満が続出するので、あえて月額か年額での購入という選択になったのだろう。

 外出先でiPadのカメラで動画を撮りながら編集したいという方にはうってつけのアプリと言える。

 いずれにしても1ヶ月の無料期間があるので、対応機種をお持ちで動画編集に興味がある方は気軽に試してみてはいかがだろうか。

 もしあなたがiPad版のFinal cut Proを使われるのであれば、気になった点や、感想をコメントしていただけるとありがたいです。

ポリフェノール

 

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