iPhone SE2は2020年4月に発表されてから現在まで、iPhoneシリーズの中で最も人気のある機種だ。軽く小さなボディに高性能の新型CPUを載せて価格も抑えられている。見栄を張りたいか、よほど高度な使い方をしない限り、多くのユーザーにはこのiPhone SE2で十分すぎただろう。
その最強iPhone SEシリーズに第3世代が加わった。
この記事では、これまでの機種との違いとメリットについて徹底解説しよう。
新型iPhone SE3のすべて
今回発表された第3世代となるiPhone SE3の主要スペックは以下の通りだ。
ちなみに、注文の受付開始は3月11日午後10時からで、発売開始は3月18日となっている。
■■■ 目次 ■■■
CPU:A15(iPhone13の中身と同じ)
ディスプレイ:4.7インチ
バックカメラ:12MP広角カメラ、F1.8
フロントカメラ:7MPカメラ、F2.2
ビデオ撮影:4K対応
Touch ID:あり
防水機能:水深1メートルで30分間
カラー:白,赤,黒
ストレージ:64GB,128GB,256GB
サイズ:138.4mm X 67.3mm X 7.3mm
重さ:144g
コネクタ:ライトニング
価格: 64GB¥57,800~
128GB¥63,800~
256GB¥76,800~
他にも動画撮影モードやフェイスタイムなどでの便利機能が追加されている。
では、全機種と比較するとどの程度の進化を遂げたのか。
iPhone SE2との違い
Wi-Fiや通信方式を含め、細かな部分にそう大きな違いはないので、その差を実感しそうな特徴のみ書き出してみる。
CPU:A13⇒A15
ディスプレイ:4.7インチ⇒同じ
グラフィック性能:iPhone SE2の最大1.2倍
バックカメラ:12MP、F1.8⇒同じ
フロントカメラ:7MP、F,2.2⇒同じ
ビデオ撮影:4K対応⇒同じ
Touch ID:あり⇒同じ
防水機能:水深1メートルで30分間⇒同じ
カラー:白,赤,黒⇒同じ
ストレージ:64GB,128GB⇒64GB,128GB,256GB
サイズ:138.4mmX67.3mmX7.3mm⇒同じ
重さ:148g⇒144gなので4gの軽量化
コネクタ:ライトニング⇒同じ
価格:8000円ほどの値上げ
こうして比較してみると、ほとんどの主要なスペックは同じで、CPUが最新のA15になり、グラフィック性能などが向上したことに加え、ストレージが256GBの選択が可能となったところが最も大きな変化だろう。
ちなみに、現行モデルであるiPhone13はA15、iPhone12はA14、iPhone11はA13を搭載しているが、価格はすべてiPhone SE3よりも高い。
iPhone SE3はカメラをシングルにして機体を前機種と同じものにしてコストを抑えた結果、最新のCPUを搭載していて最も安く買えるiPhoneとなった。
さらにちなみに、同じタイミングで発表されたiPad AirではAシリーズのCPUからM1チップに変更されている。M1はご存じの通り爆速CPUで、普通のノートPCは比べ物にならないくらいの処理能力を持っている。ただし、これも時間とともに時代遅れとなり、M2チップの発表が近いとささやかれている。
iPhone SE3の大きさと重さ
今、iPhone SE2を使っている方であれば、SE3のサイズはSE2と全く同じなので、これまでのケースを使うことも可能だし、なによりも「変わった感」なく自然に移行できるだろう。重量は4g軽量化されたものの、違和感なく使用できるに違いない。
この、外観が変わらず中身だけ最新版にアップしていくというのがSEシリーズの強みの一つともいえる。
iPhone SE3のまとめ
スペックを見るとほとんどがiPhone SE2を継承しているが、最新型のA15を搭載したので今後数年は買い替えの心配なく使えるし、タッチIDもうれしい限りだ。
256GBの選択も可能になったので、写真や動画をがんがん撮りためたい人にも重宝されるだろう。
今年の秋ごろにA16が発表される可能性もあるが、カメラにこだわりがなければiPhone SE3で決まりと言えるだろう。
年月の経過とともにA15が時代遅れとなる前に、次のiPhone SE4が発表されるに違いない。
個人的には、iPhoneのコストは抑え、むしろPCやタブレットに費用をつぎ込んだ方が仕事もしやすいし幸せになれると思う。
このiPhone SE3は次世代が現れるまで、間違いなくiPhoneシリーズの中でトップの人気とともに君臨するはずだ。
ポリフェノール
※スペックや価格については、現時点で調べられる情報から書いています。購入についてはアップルの公式サイトから詳細をお調べの上、自己責任にてお願いいたします。