2018年7月24日。
ラオス国営メディアは、建設中のダムが決壊し、数百人が行方不明になっていると伝えた。
日本での西日本豪雨の大災害が記憶に新しい中での、同じアジアでの水害のニュース。
僕はたまたま去年ラオスを仕事で訪問していて写真なども撮っていたので、ラオスがどんな国なのか、日常の風景をお伝えしたいと思います。
まず、訪れたことのない方にとっては未知に近い国だと思いますが、至って普通の田舎の国、というイメージで良いと思います。
(ただ、すべて首都の写真と説明です。)
もっと田舎はたくさんあるので、山間部については僕も分かりません…
ラオスの街中
街中にはオシャレな服屋さんもたくさんあります
少し走ると、宮殿らしき建物が見えたりします。
大富豪がいるんですね。
お金はあるところにはある。
東南アジアではよくあることです。
タクシーに乗っていると、学生達が学校帰りにお菓子でも買ってるんでしょうか。
お店の前でなにやら相談していました。
道端ではショップのお姉さんが、ケータイをいじくりながら仕事をしています。
スマホなんかも浸透してます。
交差点で
フェラーリ??のリュックを背負った学生さんを発見!!
ラオスは外食できる場所も豊富
ラオスには普通のピザのチェーン店もあります
外食産業も発展してきています。
メニューを見ると、日本のイタリア料理店とあまり変わりはありません。
ボロネーゼ…
いろいろありました。
働いているのは若者が多いですが、ごく普通の親切な若者です。
呼んだらすぐに来てくれますし、愛想もとてもいいです。
基本的にフレンドリーな店員さんが多くて、特に日本人には親切だったのが印象的。
食事のお値段は、仕事仲間とお腹いっぱい食べて16万キープ(キップとも)。
ラオスのお金はキープという単位で、今だと日本円の1円が76キープです。
16万キープということは、2100円くらいですね。
タクシーで少し移動しましょう
だいたい運転手ははじめ料金をふっかけてくるので、相手の言い値の半額ぐらいから交渉するのが常套手段です。
手頃なレストランに入りました
味は日本と変わりません。
いや、物価が安い分、むしろ美味しいかも。
ちなみにトイレもとても清潔です。
少し郊外に出ると、市場があります。
市場の外の道端で、自分の畑で採れた野菜を売っている人達もかなり多く見かけます。
また、学生達も学校の帰りに食材を買って帰るようで、たくさん目にしました。
値段を交渉しながら上手に買い物しています。
これはタケノコかな??
日本人が珍かったのか、店番をしながらじ〜っとこっちを見ているラオス女子高生が。
あとで聞いてみたら、中国人かと思ったそうですw
さて、命の値段。
東南アジアでは基本的に福利厚生があまり手厚くありません。
災害が起きても日本のように政府がすぐに保護してくれるとは限らないのです。
また、救助隊が来たとしても日本のレスキュー隊のような装備がなかったりします。
また、水害に対応する火災保険なんて無いに等しいのです。
日本とラオスの経済の差は…
2017年の
ラオスのGDP1人あたりは、2542ドル
これに対し日本のGDP1人あたりは、約38500ドル
計算上では日本の1/15ということに。
国によっては1000ドル以下のところもたくさんあります。
仮に同じ規模の事故・災害が起きたとして、経済的にこうした開きがあると、救助・医療・復興などで、やはりかなりの差が出てくるのではないでしょうか。
危険な作業も日常茶飯事
たまたま見かけた工事現場で危険な風景を目にしました。
かなり雑に組まれた足場で高所作業をしています。
この設備では、日本ではまずあり得ない高さです。
三階から見下ろしてこんな感じでしたが、このままず〜っと6階ぐらいまで足場を組み立てていきました。
こんな風景が日常茶飯事なんです。
命綱もヘルメットもなし。
万が一の時の保証も希薄だと聞いています。
どこにでも、どの国にも普通の人がいて普通の家庭があるはずなのに、こうした現実を疑問に思ってしまうのは僕だけでしょうか。
ダムの決壊に巻き込まれてしまった作業員の方々、地域住民の方々。
1人でも多く救助されることを心から願っています。