コブナ釣りし、かの川
もう何十年も前に、
夏休みを駆け回った故郷を訪れてみた。
あの頃、
サワガニやオニヤンマのヤゴや川エビを捕まえた池はまだあるだろうか。
うれしいことに、田舎だったおかげで開発はまったく行なわれていない。
あの頃と何も変わらない景色があった。
少年の頃
カニをよく捕まえた場所に、やっぱり同じのがいた。
川や滝と呼ぶにはあまりに水が細くて、
山から湧き水が湧いてチョロチョロと流れているだけの、
小さな穴場だ。
自然の湧き水だから、
真夏でもかなり冷たい。
靴やサンダルを脱いで裸足で入る。
そのまま飲めるし、味も美味しい
ここに学校の行き帰りに寄ると、必ずカニが何匹もいた。
なぜだろう
不思議なことにカニ以外はいなかった。
たくさん捕まえてきて学校で飼っていたら、夜中にカゴの隙間から脱走して教室じゅうに逃げてしまったこともある。
数が多すぎて飼えなくなったものを川に戻しに行ったっけ。
サワガニの寿命は長い
10年くらい生きる者も居るとか
小さな川だから
今日会ったやつも
もしかするとあの頃の子孫か親戚かもしれない
日本中にいた、こういう生き物も少しづつ減ってきていると聞く。
エビも豊富
カニとくれば今度はエビだ
エビをよく捕まえたスポットにも行ってみた。
やっぱりいた。
網で捕まえてみる。
昔のように、川エビやザリガニが簡単に捕まえられた。
だが、飼うのは大変だ。
水質や水温の変化にも敏感だし、肉食だから餌にも気をつかう。
「一晩うちで預かって」写真を撮ってからそっと返しておくことにしよう。
今日はメダカの餌で我慢してもらおう。
と思ってメダカの餌をやったら、意外とものすごい勢いで食いついてきた。
少し寂しい放流
その晩、暗めのバケツに葉っぱなんかと一緒に入れておき、
翌朝に記念写真を撮ってから、小川に放しに行った。
やはり慣れた水がいいのだろう
すぐに岩陰に隠れてしまった。
一日一緒にいたので、ほんの少し寂しい気もしたが、
これが一番いいのだと思う。
湧き水の流れるこの自然で生活して欲しい。
いつまでもこの場所で生き続けて欲しい。
そう願わずにはいられない。
そしてまた何年かして僕が故郷に戻ってきたときには、ほんの少しでいいから元気な顔を見せて欲しいとも思う。
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